お知らせ

緊急事態宣言のなかで

 各地で高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が進められています。予約がスムーズにいかず、ワクチン接種を希望される方も、ワクチン接種を担当する行政や医療機関も大変な思いをしておりますが、1回目の接種が終わった人が1000万人に到達しました。この文章を読んでいる方の中にも、既に1回目の接種を終えた方がいらっしゃるかもしれません。
 新型コロナウイルス感染症は、ワクチンを1回接種したから安心というものではありません。ワクチンの効果は時間をかけてゆっくりと現れます。1回目接種から2-3週間で抗体(ウイルスと戦うための武器)が増え始めます。ワクチンの効果が100%現れるのは、2回目接種の2週間後です。2回目の接種から2週間が経過するまでは、今まで通りの感染対策を徹底して継続しなければなりません。
 また、新型コロナウイルス感染症は、感染者の4割しか症状が発現せず、ウイルス排出量(多いほど他人に感染させる力を持っている)のピークは症状が発現する前日という非常に厄介な感染症です。症状が出ない時期からウイルスを大量に排出するため、ひとたび家庭内に持ち込まれると、家族の感染を予防することは困難です。自分が感染しているという意識が全くないまま日常生活を送り、他人に感染させるため、国民の7割程度がワクチン接種を完了するまでは、安心して生活できる状況には戻りません。
 現在は昨年とは状況が変わり、感染しやすく、重症化リスクが高いとされる英国型のウイルスに置き換わっています。少ないウイルス量でも感染し、急変するリスクが高いため、注意が必要です。今後、インド型のウイルスが増えてくると、さらに状況が悪化する可能性もあります。ご自分のワクチン接種が完了しても、国内の状況が安定するまでは、現在の感染対策を継続してください。
 感染対策の中で最も重要なのは、マスクの着用です。マスクはできるだけ不織布のものを使用してください。不織布で肌が荒れるために布マスクを使用されている方も、可能であれば、布マスクの間に不織布を入れてください。間に不織布を入れれば、不織布性のマスクに近い感染予防効果を得られます。ウレタン製のマスクは呼吸がしやすく、おしゃれですが、感染を防ぐ効果は殆どありません。ウレタン製マスクは使用しないで下さい。
 コロナ渦においても、関節リウマチの治療は継続しなければなりません。幸い、当院の98%の患者さんが完全寛解を維持しておられます。皆さんが安心して関節リウマチの治療を継続できるように、当院では感染対策を徹底しております。ご来院の際は、必ずマスクを着用してお越しください。

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◆毎週 木曜 10時福岡大学からペインクリニック専門医が来て神経原性疼痛、線維筋痛症を診察いたします◆休診:日曜・祭日 ◆駐車場なし

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