お知らせ

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。
極端に暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
電力不足は深刻で、この夏はブラックアウトや計画停電などに対する対策を各自で行う必要があるかと思います。特に、生物学的製剤を自己注射している方は、停電に対する備えが重要です。いずれも温度管理が必須の薬剤ですので、万が一の停電の際にすぐに使えるように、保冷材やクーラーボックスなどを準備しておいてください。
 
 
 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、この3年間は日常生活の大きな変化を実感されている方が多いかと思います。医療においても様々な工夫が必要になりました。当院では、院内で患者さんが『密』にならないように、待ち時間や院内滞在時間の短縮に努めて参りました。完全予約制とし、現在も予約外の受診は控えて頂いております。また、長時間かかる点滴製剤を皮下注製剤や内服に切り替えましたので、院内滞在時間は15分程度に短縮されています。
 新型コロナウイルス感染症による海外のロックダウンや物流の停滞、原材料不足などは後発医薬品の供給にも影響を与えました。後発医薬品が入手困難になったことで、先発品に切り替えざるを得ず、医療費の支払いが増えて大変な思いをされた方もいらっしゃると思います。医療費を抑えるために、病状が安定している方にはテーパリング(投与間隔の延長や1回投与量の減量)を提案したのですが、想像以上にうまくいく方が多く、私自身、驚いております。現在、オレンシアは多くの患者さんが疾患活動性を抑えたまま、隔週投与にテーパリングできています。
 JAK阻害剤は、現在5種類を使い分けることができるようになっています。一般的にはMTXを併用し、比較的高用量で投与されますが、各薬剤の代謝による特性や、患者さん自身の肝腎機能などを考慮し、個々人に合わせたテーラーメイド治療も可能です。また、JAK阻害剤によって、良好なコントロールが得られれば、ステロイドや鎮痛薬も減量中止が可能になります。当院では、ほとんどの方がステロイドを減量中止できています。鎮痛薬も気圧の変化などイレギュラーに痛みが誘発される場合に頓用で使用するのみの方が多いです。
 一人一人の状況に合わせたテーラーメイド治療を施すことによって、薬剤の種類も投与量も劇的に減らせる場合があります。今後、多くの患者さんがテーラーメイド治療を受けられる環境が整うことを祈念しております。
 一時期は感染対策として学会や研究会などが停止されましたが、現在はインターネットを活用して以前よりも活発な議論が行われるようになりました。移動することなく、学会や研究会に参加できるようになり、その時間に参加できなくても後で録画を観ることもできるため、より勉強しやすい環境になりました。今後も新しい情報を発信できたらと思います。

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