お知らせ

年末年始の食事で気を付けること

 今年も残り2週間となりました。クリスマスや年末年始は美味しいものを食べる機会が増えるかと思います。今回は食事についてお話します。
 痛風では、プリン体の含有量が高い物を摂取することで尿酸値が上がり、発作が起こります。酒の肴に美味しいものはプリン体が多い傾向にあります。以下、100gあたりの含有量(㎎)を示すと、白子(305.5)、生ハム(138.3)、マイワシの干物(305.7)、煮干し(746.1)など高値の物が多くあります。しかし、プリン体の低いおつまみもないわけではありません。柿の種(14.1)やチーズ(5.7)は低いですし、締めの豚骨ラーメン(32.7)も意外と低いです。健康を意識して摂取する物の中にもプリン体が高い物があり、要注意です。干し椎茸(379.5)、レバー(312.2)、クロレラ(3182.7)、DNA/RNA(21493.6)、ローヤルゼリー(403.4)などがあげられます。痛風の方は、ご自分が日常的に摂る物、好きな物のプリン体の含有量を一度、確認してみて下さい。
 食べ合わせということで言えば、イスコチンを内服している人は、クリスマスや年末年始の食事には注意が必要です。イスコチン内服中はチラミンを多く含む食品を摂ると血圧が上昇し、動悸が生じます。具体的には、チーズ、ワイン、ビール、たらこ、スジコ、そら豆、鶏レバー、イチジクなどです。また、イスコチン内服中にヒスタミンを多く含む食品を摂ると、頭痛、嘔吐、紅斑、掻痒などが出現します。具体的には、サバ、サンマ、カツオ、イワシ、マグロ、ブリ、ハマチなどです。特に刺身や干物では含有量が多いので注意が必要です。
 タクロリムスを内服している方は、グレープフルーツジュースを飲むと薬の血中濃度が上昇して副作用が強く出ることがあります。メトトレキサートを内服している方が青汁を飲むと、薬の作用を弱めてしまい、十分な効果が得られなくなります。これらの飲み物は避けて頂く必要があります。他にも薬によっては、避けて頂かなければならない物があります。薬を開始する際に説明されていると思いますが、気になる方は、主治医にご確認ください。
 持病や常用薬によっては制限がありますが、美味しいものを食べて、元気をつけて新しい年をお迎えください。

〒814-0002
福岡県福岡市早良区西新1丁目10-27
西新プライムビルTEL (092)833-8030

診療時間
09:00~12:30 × × × ×
09:00~13:00 × × × × × ×
13:30~17:30 × × × ×

◆毎週 木曜 10時福岡大学からペインクリニック専門医が来て神経原性疼痛、線維筋痛症を診察いたします◆休診:日曜・祭日 ◆駐車場なし

地図を詳しくみる