お知らせ

新型コロナウイルスのワクチンについて③

 新型コロナウイルスのワクチンに関して、アナフィラキシー反応が問題になっていますが、ワクチン接種後30分間程度、経過観察を行い、症状が出た際に速やかに治療することは既存のワクチン接種においても行われていることです。現在、報告されている新型コロナウイルスのワクチンによるアナフィラキシー反応は、9万人に1人(0.001%)であり、過去に薬や食べ物に対するアナフィラキシーの既往がある方が8割を超えています。アナフィラキシーの既往がない方が新型コロナウイルスのワクチンでアナフィラキシー反応を生じる可能性は極めて低いと考えます。接種することによって得られるメリットが、接種によって生じるかもしれないリスクを大きく上回りますので、より多くの方にワクチンを接種して頂きたいと思います。
 免疫抑制作用のある薬剤を使用しているリウマチの患者さんでは、ワクチン接種をどうするべきかと悩まれるかもしれません。一部のワクチン(生ワクチン)は免疫抑制薬を使用中には接種できませんが、現在使用されている多くのワクチン(不活化ワクチン)は接種可能です。新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンという新しいタイプのワクチンです。ウイルスのタンパク質を作る基になる情報の一部を注射することで、実際にウイルスが体内に侵入した際には、情報収集済みのウイルスとなっており、あらかじめ準備していた抗体などを用いて、すぐに戦うことができるという仕組みです。関節リウマチ患者さんに対する新型コロナウイルスのワクチン接種に関する取り決めは、国からも学会からも発表されていませんが、現時点の情報からは、接種を控える必要性はないのではないかと思われます。新しい情報が入り次第、またお伝えしたいと思います。

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