院長ヴォイス

第7波を乗り切るために必要なこと①

新型コロナウイルス感染症の第7波によって、当院に通院中の患者さんの感染報告も頻繁に入るようになりました。当初は小児の感染が多く、軽症で済むという楽観的な意見も多くみられておりましたが、小児から始まった波は全年齢層に波及しており、感染者数が増加するにしたがって、重症化する方、亡くなる方も多くなっております。関節リウマチ患者さんは、免疫を抑制する治療をしていますので、新型コロナウイルスに感染すると、重症化するリスクを常に抱えています。また、様々な薬剤の供給が間に合わなくなっており、罹患しても十分な治療を受けることができません。現在、最も頻用されている解熱鎮痛剤のカロナール(アセトアミノフェン)は処方できない状況です。次によく使用されているロキソニン(ロキソプロフェン)も出荷調整になっており、処方できなくなりそうです。その他にも、咳止めや去痰薬など、感冒症状に対する治療薬は軒並み入手困難になっています。なるべく感染しないように、予防策を徹底して下さい。

予防の柱は、ワクチンの接種、マスク、換気、手指衛生です。現在流行している変異株はワクチンをすり抜けて感染する特徴がありますが、ワクチン接種に意味がないわけではありません。現に、国内で突出してワクチン接種率が低い沖縄では、ずっと感染爆発状態が続いています。都道府県ごとの人口100万人当たりの感染者数を見ると、ワクチン接種率の低い都府県が段違いに多くなっています。感染予防効果は以前よりも低くなっていますが、ワクチンの効果はしっかりと出ています。また、ワクチンを接種していない方や十分な回数接種していない方(1~2回の接種)は感染した場合の症状が非常に重くなります。3回目、4回目がまだの方は、追加接種をご検討ください。

海外ではマスクをしていないという意見もございますが、マスクを撤廃した国々の死亡者数を見てください。一定の死亡者が出ることを許容した上で、制限を解除しているのです。今後、日本も徐々に制限を緩めていく段階に入ると思われますが、その際、ワクチンを接種しているかどうかで安心して生活できるかどうか大きな違いが出ると思います。基本的な感染対策を継続し、ワクチンを接種してください。

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