院長ヴォイス

第7波を乗り切るために必要なこと②

現在の感染状況では、どんなに気を付けていても、誰でも感染する可能性があります。現在、医療機関も保健所もパンク状態で、これまでのような手厚い援助は期待できません。いざ、感染した時に困らないように、ご家庭で準備をお願いします。

可能であれば、抗原検査キット(「研究用」と記載のあるキットは精度が著しく低く、診断には全く使えませんのでご注意下さい)を予め入手しておき、症状が出た際に自分で検査して下さい。福岡市は、有症状者に対し抗原検査キットを配布していますので、症状があれば、申請してください。ただし、抗原検査は無症状者が使用しても、正しく判定できません。抗原検査が陰性であっても、感染していない証明にはなりません。検体を正しく採取していない場合、正確な判定ができる程度にウイルス量が増えていない場合には、感染していても陰性になります。その点はご理解ください。

感染した場合に、解熱鎮痛剤や去痰薬、咳止めなどがご自宅にあれば安心です。市販のもので構いませんので、ご準備ください。その他に経口補水液やペットボトル飲料、アイスクリーム、ゼリー、のど飴など、食事が入らない場合に口にできる物もあると良いでしょう。感染者の爆発的な増加により、自治体の食料の配給やパルスオキシメーターの配布も滞っています。10日間隔離生活ができる食料の備蓄やパルスオキシメーターの準備をお願いします。

パルスオキシメーターは、当院に通院中の生物学的製剤やJAK阻害薬を使用している方は既にお持ちと思いますが、多くの方はお持ちでないと思います。しかし、感染時には、急激に呼吸状態が悪化する可能性があり、パルスオキシメーターで酸素飽和度を経時的に測定することが重要です。酸素飽和度は入院や宿泊療養を判断する場合の判断基準にもなります。是非、パルスオキシメーターをご自宅に用意し、健康な時の値も確認しておいてください。酸素飽和度の値は、普段との比較と経時的な変化が重要です。93%以下になれば酸素投与が必要な中等症に該当します。多くの肺炎では酸素飽和度が下がれば息苦しさを感じるのですが、新型コロナウイルス感染症では、息苦しさを感じない場合があります。そのため、パルスオキシメーターによる酸素飽和度の測定が重要なのです。

今しばらく、新型コロナウイルス感染症は続くと思われます。ご家庭での準備と、予防策の徹底をお願いします。

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