院長ヴォイス

3月は宮崎で九州リウマチ学会があります

 今週末(3月2日、3日)に宮崎市民プラザで九州リウマチ学会が開催されます。今回の学会テーマは「深謀遠慮」で、先を見据えて治療戦略を立てるために必要なお話が多くあるようです。高齢化社会における関節リウマチ治療と健康寿命の延長に何が必要か、D2T(治療困難な関節リウマチ)の予測因子と治療の在り方など興味深い講演が予定されています。超高齢化社会となり、2022年の統計では総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が29.1%にまで上昇しています。それに伴い、関節リウマチ患者も高齢化しており、関節リウマチ治療においても高齢者特有の問題を考えていく必要が出てきています。当院の場合は、現役世代の受診が多いですが、患者さんの半数以上が高齢者という施設も珍しくないようです。
 当院では現役世代が多いため、疾患活動性をコントロールするだけでなく、関節の変形や合併症を予防し、生活の質を保つことを重視しています。若年者では特にD2Tのリスクを意識し、必要な方には早期から生物学的製剤やJAK阻害薬を導入しています。その結果、多くの方でステロイドを減量中止することができています。また、JAK阻害薬を内服している方の中にはNSAIDsやMTXも減量中止可能な方もおられます。その結果、副作用のリスクを軽減し、より安全に関節リウマチ治療を継続できるようになってきています。一方で現役世代にとっては高価な薬剤が多いことが治療の障壁になることも少なくありません。生物学的製剤に続々とバイオシミラーが発売され、多くの方に投与可能になったように、JAK阻害薬についても順に特許期間が切れ、後発品が使えるようになっていきます。後発品が使えるようになれば、より多くの方がJAK阻害薬の恩恵を受けられるようになると思います。医療者と患者が共同して意思決定し、より良い治療を選択できる体制を整えていかなければなりません。
 関節リウマチ治療は進歩を続けていますが、今回の学会で論じられるような新たな問題や課題もあります。新しい問題や課題の解決に向けて多くの専門家が意見を交換するために学会は非常に大きな役割を果たしていると思います。今後も学会で取り上げられた最新の情報をホームページにも載せていきたいと思います。
 なお、今回の学会については現地参加の予定はありませんので、土曜日も通常通り診療いたします。予約されている方は安心してお越しください。

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